コンクールが終わって・・・

うちのお教室からチャレンジしていた生徒さん4名の
グレンツェンピアノコンクールが先月末に終わりました。

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昨年の夏の予選、冬の本選、そして今年春の関東地区大会。

進むたびに普段のテキストをこなしながら課題曲を練習していた生徒さんたち。
   うちのお教室では
   よほどのことがない限り、
   テキストをお休みして課題曲だけ宿題ということは
   無いのです。
   これからの人生でいろいろなことを
   一度に並行していかなくてはならないとき
   どのように計画を立てて、目標に到達させるか
   その練習でもあると思いますので。

結果は4年生のAくんが優秀賞、Tちゃんが準優秀賞でした。

Aくんは小学2年からコンクールにチャレンジしてきました。
良く練習して頑張っていましたが、なかなか結果に結びつかず、
予選でいつも終わってしまっていました。
涙をこらえて通過していくお友だちに「がんばってね」と言っている
やさしいAくんでした。
4年生の今回、予選はぎりぎりの突破でしたが、本選、関東と
少しずつ彼のピアノが変わってきました。
予選に通過したことで自信が持てたのかもしれません。
そして関東地区大会で、初めてちいさなトロフィーを手にしました。
小さなトロフィーですが、彼にとっては大きな大きなトロフィーになりました。
音楽が大好きで、あきらめずに、ずっとピアノを弾き続けたAくん。
それをいつも支えてくださったお母さま。
良かったですね。

Tちゃんは前回は本選まででしたので、
今回、関東まで一歩前進しました。
Tちゃんの本番の日、私はどうしてもレッスンをお休みできず、
家で連絡を待つ形になっていたのですが・・・連絡が来ない・・・
会場にいた詩音の会の先生が「Tちゃんの名前呼ばれましたよ!」と
Lineで知らせてくれました。
次の日レッスンだったので、
本人の口から結果を行ってもらいたいと思い、
「どうだった?」と聞いてみたらなんと
「呼ばれなかった・・・」と小さな声で言うTちゃん。
「え?だって、詩音の会のH先生やF先生がTちゃん呼ばれてたって教えてくれたわよ」
「でも、呼ばれなかった」とTちゃん。
あとで、お母さまに確認をしたら、お仕事で行けなかったお母さまの代わりに、
仕事を休んで付き添ってくださったお父さま。
Tちゃんといっしょに違うカテゴリーの結果発表の会場にいたらしく・・・
昨日、本部からTちゃんの準優秀賞の賞状が郵送されてきました。
良かったです。次回のレッスンで渡すとき、笑顔が見られるかしら?

残念ながら入賞できなかった生徒さんNちゃんとSちゃん二人。

でも、この日まで頑張ってきたことは、宝物になるはずです。

次の日にお母さまに生徒さんの様子を伺いました。
そして、「私にお手紙を書くように伝えてください。
     コンクールに出て良かったこと
     (良い事だけを思い出して文字にすることが大切なので)
     これからピアノでこんなことしたいなぁということ
     (未来のことを考えることで今の気持ちを切り替えさせる)
     好きに書かせてください。絵でもOKです。
     ただし、お母さまが添削をしないでくださいね。
     次回のレッスンに持ってきてねと言ってください」

と伝えました。

レッスンの時にお手紙を持ってきてくれた二人。

「みんなのえんそうをきいていて、
   わたしよりテンポがはやかったり、
   おそかったりしている子がいっぱいいました」

ちゃんと他の人の演奏を聴いて、自分と違うことを気が付けたってえらいですね!

 「なまえがよばれなくて、ちょっとくやしかったけど、
    また来年よばれるようにがんばりたいです」

これが文字にかければ、もう大丈夫。

 「いろいろなきょくがひきたいな」

弾けるから、手伝うから、一緒にまた前に進みましょう。

 

 

   

 

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この記事を書いた人

頓所 裕子のアバター 頓所 裕子 Allemandeミュージック 主宰

埼玉県飯能市山手町にあるピアノ・バイオリンの音楽教室
Allemande(あるまんど)ミュージック 主宰

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