チャレンジした人にしか見えない景色
チャレンジした人にしか見えない景色
先日、TKC東京中央会の秋期セミナーで、宇宙船「こうのとり」の開発・運用に携わった植松洋彦氏の講演を聴きました。
講演のテーマは、
「日本初の宇宙船こうのとり―24年間におよぶ開発と運用、その光と影―」
でした。
「こうのとり」は、国際宇宙ステーション(ISS)へ物資を届けるために開発された、日本の無人補給船です。
開発には長い年月がかかり、その間には、さまざまな困難やトラブルもあったそうです。
そんなお話の中で、私の心に残った言葉がありました。
「チャレンジはとても大変だった。でも、チャレンジしたものでしか味わえない成功の喜びもあった」
宇宙開発とピアノ・バイオリン教室では、もちろんスケールがまったく違います。
けれど、この言葉を聞いたとき、私はピアノやバイオリンを学んでいる生徒さんたちの姿を思い浮かべました。

ピアノ・バイオリンにも「チャレンジ」があります
ピアノやバイオリンを習っていると、いつも順調に弾けるわけではありません。
少し難しい曲に挑戦したとき、
「ここがなかなか弾けない」
「何度やっても間違えてしまう」
「もう無理かもしれない」
そんなふうに感じることもあります。
それでも練習を続けていると、ある日、
「あれ? 弾けるようになってる!」
という瞬間がやってきます。
今までできなかったことができるようになったときの喜び。
発表会やステップなど、人前で最後まで演奏できたときの達成感。
そして、
「前の自分より少し上手になった」
と、自分自身で感じられる瞬間。
こうした喜びは、やはり挑戦したからこそ味わえるものなのだと思います。
大きなチャレンジでなくてもいい
もちろん、すべての生徒さんが難しい曲や大きな目標に挑戦する必要はありません。
「今までより少し丁寧に音を聴いてみる」
「苦手だったリズムを練習してみる」
「いつもより少しだけ難しい曲を弾いてみる」
「人前で演奏してみる」
そんな小さなチャレンジでも十分です。
昨日の自分にはできなかったことが、今日は少しできるようになった。
その小さな積み重ねが、いつか大きな自信につながっていきます。

「やってみよう」と思える場所でありたい
ピアノの上達は、いつも一直線ではありません。
うまくいく日もあれば、なかなか思うように弾けない日もあります。
だからこそ、私は生徒さんたちに、
「やってみようかな」
と思ったときに、一歩踏み出せる場所でありたいと思っています。
そして、その先にある
「やってみてよかった!」
という喜びを、一緒に味わえたら嬉しいです。
大きなチャレンジでなくてもいい。
昨日の自分より、ほんの少し前へ。
そんな小さな挑戦を、ピアノと一緒に積み重ねていけたら素敵ですね。🎹

